こうぞりな (顔剃菜)
学名 |
Picris hieracioides subsp. japonica (P.hieracioides subsp.japonica var.japonica,
P.japonica, P.hieracioides var.glabrescens) |
日本名 |
コウゾリナ |
科名(日本名) |
キク科 |
日本語別名 |
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漢名 |
日本毛連菜(ニホンモウレンサイ,rìběn máoliáncài) |
科名(漢名) |
菊(キク,jú)科 |
漢語別名 |
羊下巴、牛踏鼻、毛柴胡、毛牛耳大黄、槍刀菜 |
英名 |
Japanese oxtongue |
2006/03/11 野川公園自然観察園 |
2006/04/15 同左 |
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2024/05/15 武蔵村山市岸 |
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2008/08/29 群馬県浅間高原 |
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2007/04/29 野川公園自然観察園 |
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辨 |
コウゾリナ属 Picris(毛連菜 máoliáncài 屬)には、地中海地方を中心として旧世界に約40-50種がある。
P. divaricata(滇苦菜・叉枝毛連菜・雲南毛連菜・尖刀苦馬菜)
四川・貴州・雲南産 『全国中草葯匯編』下/252-253
ハリゲコウゾリナ P. echinoides
P. hieracioides 歐亞に亜種が多い
subsp. davurica(興安毛連菜) 『中国本草図録』Ⅵ/2903
チョウセンコウゾリナ var. koreana(P.davurica var.koreana, P.koreana)
subsp. fuscipilosa (褐毛毛連菜) 雲南・チベット産
セイヨウコウゾリナ subsp. hieracioides(毛連菜)
吉林・華北・両湖から 広く歐亞温帯に産
コウゾリナ subsp. japonica(P.hieracioides var.japonica, P.japonica,
P.hieracioides var.glabrescens;日本毛連菜)
コウゾリナ var. japonica
ハマコウゾリナ f. maritima(P.japonica var.litoralis)
千葉・神奈川・静岡の海岸に産
アカイシコウゾリナ var. akaishiensis(P.japonica var.akaishiensis)
赤石山脈産
カイマコウゾリナ subsp. kaimaensis チベット・ヒマラヤ産
カンチコウゾリナ(タカネコウゾリナ) subsp. kamtschatica(P.kamtschatica,
P.japonica var.alpina, P.hieracioides var.alpina)
日本(北海道・本州中部以北の高山)・千島・樺太・カムチャツカ・シベリアに分布
ニイタカコウゾリナ subsp. morrisonensis(P.morrisonensis;臺灣毛連菜)
チャボコウゾリナ subsp. ohwiana(P.ohiwana;黃毛毛連菜)
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キク科 Asteraceae(菊 jú 科)の植物については、キク科を見よ。 |
訓 |
「莖・葉共ニ硬毛多シ。此ノ硬毛膚ニ觸ルレバ引カカルヲ以テ之レヲ剃刀ニ見立テ、かみそり菜ノ意ニテかうぞりなト名ケラレタリ」(『牧野日本植物図鑑』)。
属名は、ギリシア語 pikros(苦い)から。 |
説 |
Picris hieracioides は、広く歐亞温帯に分布し、多くの亜種がある。
コウゾリナ subsp.japonica は、北海道・本州・四国・九州・極東ロシア・モンゴリア・遼寧・吉林・黑龍江・華北・西北・山東・安徽・四川・貴州・雲南・チベット・ベトナムに分布。 |
誌 |
中国では、根・全草を槍刀菜(根)と呼び、薬用にする。
また、subsp.fuscipilosa(褐毛毛連菜)の花序を 薬用にする。 |
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